点数制の評価による弊害

 最近、どんな業種も学生も、評価のされ方って無意識に点数制になっちゃってますよね。多分、学校でのテストや偏差値教育が根底にあるからだと思うんですけど。

 けど、点数での評価って刹那的な加点が高評価につながりますよね。つまり、減点してしまうとその瞬間にマイナスの評価が決定してしまうって言う。

 この制度の問題点って、大きく加点するための一時的な減点を評価できないってことだと思います。例えば、転職とか起業もそれに当たるんじゃないかなって。最近では多くなってきたけど、転職すると仕事内容や人間関係を1から構築しなくてはならないし、起業する時は大抵借金を背負ってしまうイメージがあります。

 また、日本の残業文化が評価されるっていう悪しき慣習も相まって、仕事で生産性を上げるために定時で帰るってのも減点になってます。

 この点数制文化で最も問題なのは、失敗を収集することが出来ないってことです。成功するためには、この方法では上手くいかないってのを集めに集めて、それらを避けたやり方の一つが「成功」という結果に結びついてます。

 エジソンだって沢山の失敗礼賛の名言を残してます。「失敗ではない。上手くいかない1万通りの方法を見つけたのだ。」とかね。

 つまり点数制の評価ってのは、取りも直さず失敗の拒絶に繋がるってことです。プラスを得るためのマイナスを受け入れられないという。

 最近の日本企業が世界的に劣勢なのは、この文化が根強いからじゃないかなと思ってます。アメリカ企業が強いのは失敗をプラスに捉える文化だから。

 矯正下着ブランド・スパンクスの創業者サラ・ブレイクリー氏のエピソードは示唆に富んでいます。以下ネット記事の引用です。

ブレイクリー氏の前職はオフィス用品を販売する会社の営業。さらにそれ以前は、ロースクールを目指して勉強を頑張りますが、結果は2回とも不合格。ディズニーランドのスタッフを経て、OLになったという意外な経歴の持ち主です。

それでも彼女は自信を失ったり卑屈になることなく、27歳で貯金をはたいて5,000ドル(約55万円)で起業したそうです。何度も挫折しても、なぜ挑戦し続けられたのか? その原動力となったのは、幼い頃に父がかけてくれた言葉だったそうです。

子どもの頃、父はよく私と弟に「今日はどんな失敗をした?」と聞いてきた。おもしろい質問だなと思っていた。そして、父は私たちの失敗を歓迎したの。1週間、失敗することがなければ、父はとてもがっかりしていた。私はよく「パパ! これをやってみたけど、全然できなかったよ」と話した。すると父は私にハイタッチして、「よくやったね!」と言ってくれました。

Business Insider Japan」より引用

 では僕らが生きている日本の文化圏で大成するためにはどうすればいいのか。

 逆に、「失敗しない」安全なやり方をひたすら「積み上げて」いくしかないのかもしれません。「改善」していくことは得意な日本人が、積み上げ続けると、一発ホームランのようなアメリカ的な成功ではないですが、トヨタなどの成功事例はあります。膨大な時間は掛かりますけどね。

 AIや5Gの発展により「改善」スピードが増し、これまでのような時間を掛けなくても大成しやすくなる気がしてます。なんとなく。

 ならば、習得すべきはプログラミングなど、時短を可能にするスキルの「習得・情報収集」でしょう。例えば僕の好きなサッカーでも、現代の子供たちはYouTubeによって上達のスピードが速くなっているという話を聞きます。

 点数制の評価による弊害を利点に変えたいのなら、時短スキル・情報収集の習得が必須という結論になんとか辿り着けましたので、終わりたいと思います。ふぅ~、、、(書いてるうちに思いついた)

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