肥えた正義と動物と

ホームレスの存在価値を是非を問う。そしてその存在を否定する。そんな人間がいた。

その人間を社会は攻撃する。命の重さの普遍的平等さやそうならざる得なかった環境や事情を考えろという。次第にそれはエスカレートし、その謝罪した人間を追い詰める。命を追い詰める。

社会は気づかない。それは弱者を助ける崇高な理念ではなく、社会的異分子を排除する思想によるものだと。それは反論されない絶対的正義の立場から攻撃するリンチだと。

絶対的正義という幻想。それは安全な場所から行う根源的差別。社会的集団を守り、集団を存続するための差別。思想、理念ではなく、遺伝子的本能。とても動物的。

動物化した人間は自分を顧みない。ホームレスを見かけたら距離を取っていた自分。ホームレスに金銭やモノを支援したことがない自分。ホームレスとコミュニケーションを取ったことがない自分。ホームレスが生まれないような解決策を考えたことがない自分。

自分を顧みる。このことがSNSによる社会的依存関係の出来上がった現代において。人間として生き続ける手段。

そしてボクはSNSでそんな炎上を眺め、今日も時間を潰す。

コメント

タイトルとURLをコピーしました