PEAK~部活動戦略~part6

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PEAK~部活動戦略~【夏休み】

PEAK~部活動戦略~part6

夏休みに入り、練習も激しさを増した。しかし、週2回に増やしたHIITの効果もあり、リクが練習の途中でリタイヤすることは無かった。確実に成果が出ていることを実感しつつ、練習後に時間があるので自主錬をロバートに付き合ってもらい、動画でのフィードバックを受けたプレーの改善を行った。ロバートは自主練さえも動画を撮り、そのあとロバート宅で動画を見返しながら改善点を洗い出すという作業を毎日繰り返した。

「そういや、お前なんでバスケこんな詳しいの?」

「アメリカのカリフォルニアに住んでた時レイカーズの本拠地が近かったから、よく試合を見に行ってたんだよ。」

「マジか!?何でバスケやんねえの?」

「僕にとってバスケは観るものなんだよ。憧れでもあるかな。」

「そうなんか。」

「その憧れを下手なプレーで汚されたくないんだよね。」

「そう・・・ん?」

「見るに見かねてって感じかな。」

「おい、誰の事を言ってるのかな?」

「ところで、NBAとかB.LEAGUEは観るの?」

「話を変えやがったな・・・まあいい。あんま観ねえよ。オレにとってはバスケは観るものじゃなくやるものだからな。」

「あのザマで?」

「おいい!さっきから口悪いな!泣いちゃうよ!?」

「良いプレーイメージを作るためにも、手本を観るのは大事だよ。『心的イメージ』の構築っていうんだけど。」

「急にまともな・・・。まあな、言わんとすることは分かるぜ。」

「じゃあ、明日から自分の動画見て反省点出したあとは、ボクのお勧めの試合見ようか。そして自分のプレーとのギャップに絶望してもらおうか。」

「うわーん(泣)。まあ、それで上手くなるならいいぜ。」

二人は次の日から、今までのメニューに加えて参考になる試合やプレー集、戦術の動画などの鑑賞も行った。せっかくの夏休みなのにバスケ漬けの毎日だ。だが、リクは自分が成長しているという実感を日々感じるようになり、周りの仲間やコーチからも褒められたり声を掛けてもらう事が増えてきた。この成長はかなりの上達速度なのでは?と自分の成長に対し慢心しようとするとロバートからの強烈なダメ出しが来る。イラっとするが、有難い存在だ。そうこうしているうちに、夏休み1週間合宿が近づいてきた。最終日には練習試合もある。

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